トイレつまり解消でしてはいけないこと

トイレがつまった時にしてはいけないこと
「トイレがつまった!」

そんなとき、最初にラバーカップを試す人が多いと思います。

それがダメなら次の一手と行きたいところですが、間違った方法を試してしまうと、つまりが余計ひどくなったり、便器を破損したりする可能性があります。

そうなると、簡単な修理や作業だけで済むはずだったものが、便器の取り外しや交換が必要になるなど、大事になることも。当然、費用もかさんでしまいます。

そんなことにならないために、つまりを解消するときにやってはいけないことをご紹介したいと思います。

熱湯を流す

「トイレがつまったら熱湯を流すといいですよ」ということを、インターネットやテレビなどで見たことはありませんか?

トイレットペーパーがお湯で溶けやすくなる性質を利用したものです。

匂いや体への影響が気になる人にとっては、気軽で試したくなる方法だと思いますが、便器に熱湯を流すのはおすすめしません。

陶器である便器は熱に弱く、熱湯を流すとヒビ割れを起こす可能性があるからです。

便器にヒビが入るとそこから水漏れなど二次被害が発生するため、便器を交換するしかなくなります。

専門業者に頼んでおけば数千円で済んでいたかもしれないところ、便器の購入費+取り付け工賃で数万~数十万円かかったということになりかねません。

便器に熱湯を流すことは、絶対にしないでください。

自分で便器を取り外す

「いろいろ試したけど、つまりが解消されない・・・ならば最後の手段!」と、自分で便器を取り外してしまう人が稀にいますが、絶対にやめてください。

便器の取り外しは意外に難しく、知識のない人がすると、便器を破損したり、取り外したあと元に戻せなくったりする危険があります。

また、便器内の汚れが床や壁に付く、悪臭が漏れるなどすれば、後始末が大変です。

強い薬を使う

昔に比べて、パイプクリーナーなどトイレつまりに有効な薬剤がホームセンターやネットショップなどですぐ手に入ります。

トイレがつまったら、とりあえず薬剤を流してみよう、それでダメならもっと強い薬をという方も多いと思います。

しかし、むやみに薬剤を流すのはあまりおすすめしません。

特に強い薬剤は取り扱いに注意が必要。万が一、目や口に入ってしまうと大変なことになります。

しかも、つまっているものによっては効果がまったくないこともあります。

オモチャやスマホなどの固形物であれば効果は望めませんし、尿石なら専用の尿石除去剤を使う必要があります。

薬剤を試すのは、なにがつまっているかハッキリしているとき、つまったものに有効な薬剤がハッキリしているときだけにしてください。

原因をハッキリさせず、いろいろな薬剤をむやみに流すと、つまりが解消されないばかりか、便器を傷める原因にもなります。

市販の薬剤を1~2種類試してつまりが解消されないときは、専門の業者に原因究明、つまりの解消を依頼してください。

流水で押し流す

「水を流し続ければ、そのうちつまっているものが押し流されるだろう」

この考え方はとても危険です。

トイレがつまっているときは、水の出口が塞がれている状態です。

そこに水を流し続けると、余計につまり方がひどくなることがあります。

最悪なのが、水が逆流して便器から溢れてトイレの中が水浸しになることです。汚物も一緒に溢れて、トイレを汚す可能性もありますよね。

掃除が大変ですし、マットを敷いていれば、選択するか捨てるかしなければいけなくなります。

そんな事態を避けるためにも、安易に水を流さず、まずはラバーカップを使ってつまりを解消し、便器の水位を下げましょう。

水位が下がったときもいきなり大量の水を流さず、バケツなどで少しずつ流して様子を見てください。

バケツで水を足しても水位が上がりすぎないことが確認できたら、洗浄ハンドルを回しても大丈夫でしょう。

酢と重曹を混ぜる

「排水管のつまり解消には、酢と重曹を混ぜて流すのがいい」

これもよく聞くつまり解消法で、キッチンのつまり解消にもよく使われる方法ですが、トイレで試すときは注意が必要です。

酢と重曹を混ぜることで発生する炭酸ガスがトイレットペーパーや尿石を溶かしてくれるのは確かですが、加減が非常に難しいからです。

キッチンの排水管は炭酸ガスの出口があるから大丈夫ですが、便器はガスの出口がないため、逆流して水を溢れさせることがあります。

かといって、量を少なくすると、今度汚れを落とす効果がなくなってしまいます。

混ぜる量の基準もなく、勘任せになるため、経験のない人では適切な量を見極めるのは難しいでしょう。