トイレがつまる12の原因

トイレつまりは突然に
「トイレつまり」それはある日突然やってきます。

これまでつまったことがないからと油断していると、いざ流れなくなったときに慌ててしまいます。

トイレのつまりは見た目では分かりません。排水口の奥で起こることなので、そのときが来るまで前兆にもまったく気づかないことも多々あります。

もしかしたら、トイレがつまった状態を1度も見たことがない人もいるかもしれません。

ただ、トイレがつまって便器から水が溢れてしまったという話は聞いたことがあるのではないでしょうか?

想像しただけで恐ろしくなりますが、実際トイレつまりが起こると、レバーを引いて水を流しても解決することは少なく、むしろ流した水が溢れてより悲惨な状況になることもしばしば。

汚物や水が逆流してトイレや家の床が汚れた場面を思い浮かべただけで、気分が沈んでしまいませんか?

いざというときのために、きちんと対処法を勉強しておけば、トイレつまりが起きても焦らず対処することができます。

業者に頼まないと解決できないケースはもちろんありますが、まずは落ち着いて、自分にできる対処法を試してみてください。

今日は、トイレつまりの良くある原因12個と、その対処法を解説したいと思います。

1.トイレットペーパーの量が多かった

トイレットペーパーの使い方は、人によって千差万別。

通常の使い方であれば、それほどつまる心配はありませんが、一度に大量のトイレットペーパーを流すと、トイレつまりの原因となってしまいます。

トイレ掃除の際に、トイレットペーパーを使って便器を拭くこともあることでしょう。そのときにトイレットペーパーを大量に使い、それを一度に流してしまうとトイレつまりが起こる確率が高くなってしまいます。

また、子供がイタズラで大量にトイレットペーパーを流すこともあります。いったんは流れていくので、そのときは分かりませんが、排水口の奥でつまっていることもあります。

トイレをゴミ箱代わりに使う人もいるようですが、トレイの配管も物理的な限度があるので、なんでも流せるわけではありません。トイレつまりの原因をつくらないためにも、ゴミはきちんとゴミ箱に捨てましょう。

2.掃除シートがつまった

掃除シートを使うと掃除が楽なので、重宝している人も多いと思います。

最近のシートは繊維が改良され、便器や便座、トイレの床や壁の雑菌までキレイにしてくれる商品もたくさん販売されています。

ゴシゴシこすれる厚手のものもあり、使用したあとはトイレに流せるため、手軽に掃除できて、捨てるのも簡単な大変便利なアイテムです。

しかし、流せるタイプの掃除シートも、1度に大量に流すとつまりの原因に。

1回で流すのは1枚程度にしてこまめに流すか、ゴミ箱に捨てるようにしたほうが無難です。

3.ティッシュペーパーを流した

トイレにティッシュペーパーは流せない
トイレにティッシュペーパーを置いている人も多いのでは?

用を足すついでに鼻をかんだりと、トイレにティッシュペーパーが置いてあればなにかと使えて便利です。

ティッシュペーパーをトイレットペーパー代わりにしている人もいるかもしれません。

しかし、ティッシュペーパーの箱の説明書きを1度じっくり読んでみてください。

そうです。ティッシュペーパーは実は「トイレに流してはいけない」のです。

ティッシュペーパーは水流で砕けにくいように作られています。見た目がほぼ同じなので、どちらもトイレに流せると思われがちですが、ティッシュペーパーをトイレに流すと、トイレつまりが起こる可能性がグンッと増してしまうのです。

4.生理用品やパンティライナー、おむつ

生理用品やパンティライナー、おむつをトイレに流す人もいますが、確実にトイレつまりの原因を作ってしまっています。

生理用品やおむつは吸水性能が高いため、水を吸うとパンパンに膨れ上がってしまいます。

吸った水を外にもらさないように作られているため、流してしまうと排水口の中で膨らみ、つまってしまうのです。

おむつは大人用も子供用どちらも水を吸えば大きく膨れ上がります。

おむつがつまった場合、最悪床から便器を取り外す工事が必要になります。

おむつが便器を通り越し、配管側で詰まっていたら、専用の工具で少しずつほぐして吸い取るしか対処の方法がありません。

こうなってしまうと、工事費も通常料金よりかなり高くなってしまいます。

一軒家であればまだ良いですが、マンションなどの集合住宅では、大規模な工事に発展しかねません。生理用品やおむつをトイレに流すのは絶対にやめましょう。

生理用品などのサニタリーグッズは、裏側がシールのような素材で加工されています。

トイレに生理用品を流すことで、シール素材にトイレットペーパーなどが貼りついて、大きなかたまりになるケースがあります。

これまで整理用品やおむつを流して大丈夫だったからと、油断するのは禁物です。

トイレつまりは、ある日突然やってきます。流れているように見えて、配管の奥でつまりの原因を作っている可能性は決してゼロではありません。

5.使い捨てカイロ

冬場に頻発するのが、使い捨てカイロによるトイレつまりです。

使い捨てカイロをトイレに落としたことに気が付かず、そのまま流してしまい、後になって発見されるケースが多くあります。

使い捨てカイロを貼っていたことをつい忘れがちなので、流す前にカイロが落ちていないか便器の中を確認するようにしてください。

使い捨てカイロの外装は、中野活性炭がこぼれないように、丈夫な不繊布で作られています。

トイレに落ちたことで、いきなり中身が出てしまうことはないので、万が一落としてしまったら、ラバーカップで吸い出しましょう。

6.ペンを落とした

胸ポケットなどに指していたペンが落ちてトイレつまりの原因になるのも、良く見られるケースです。

これは、家より会社で多いケースですが、そのままにしておくと後々トイレがつまって大変なことになります。会社であれば、早めに会社の設備担当に連絡を入れたほうがいいでしょう。

落ちてすぐなら、ラバーカップで吸い出せることもあるので、焦らずに試してみてください。

7.子どもがイタズラした

子供がトイレでイタズラ
子どもがイタズラで大量のトイレットペーパーを流したり、小さなおもちゃを流したりしてトイレつまりが起こることも少なくありません。

トイレの配管は中で複雑にカーブしているので、水にとけないおもちゃのようなものは、ほぼどこかに止まってしまいます。ラバーカップで吸い出せなかった場合、いつトイレつまりを引き起こすか分からない異物となって、ずっと配管に居座り続けてしまいます。

トイレの配管がカーブしているのは1ヵ所だけではありません。奥にいくほど取り出すのは難しくなってしまいます。

トイレは目で見えない雑菌が繁殖している場所でもあり、子どもの遊び場にはふさわしくありません。子供がトイレで遊んでいたら、そこは遊ぶ場所ではないことを教えてあげてください。

8.尿石の蓄積

尿石は、尿の中の成分が固まってできます。尿に含まれるカルシウムイオンが炭酸などに反応し、便器や配管に蓄積されるとトイレつまりの原因となります。

最近では、尿石が付着しない工夫がされた便器も販売されています。

尿石は普通の洗剤ではなかなか落ちません。また、尿石の周りにゴミがつくことで配管を狭くしてしまうこともあります。

尿石専用の除去剤を使うと配管を傷づけずに尿石汚れを取り除くことができるので、定期的に除去しましょう。

9.節水のしすぎ

節水のために、トイレタンクの中にペットボトルを入れている人はいませんか?

節水は大切ですが、この方法はおすすめできません。トイレタンクの中に物を入れると、トイレ本来の機能が発揮できなくなるからです。

トイレタンクの中に物を入れると、タンクの中のクサリが外れてしまう可能性があります。また、浮きゴムや浮き球にペットボトルが当たって、水が止まらなくなるなど、トラブルの原因にもなります。

さらに、トイレはタンクの中の水の勢いで流す仕組みになっているので、十分に排水できないとトイレつまりが起きやすくなってしまうのです。

万が一タンクが壊れてしまうと、便器ごと交換が必要になることもあります。余計な出費を出さないためにも、タンクに物を入れるのは避けることをおすすめします。

10.節水を意識するあまり、元栓を閉めすぎた

トイレの節水でよく取られる方法が、トイレの元栓を少し閉めて、1回の排水量を減らすというものです。

節水の方法としては有効ですが、トイレの元栓を閉めすぎると、水の流れが悪くなりトイレつまりを引き起こします。

あまりに開けすぎても、トイレを流すたびに水が床に跳ねてしまいます。微調整をしながら、ちょうど良い水量になるよう調整してください。

11.猫砂を一気に流してしまう

ペットのトイレ用の砂、猫砂がつまってしまうケースもよく見られます。

トイレに流せる猫砂と書いてあっても、一度に何個もの排泄物を流したのではつまってしまいます。

特に何匹も猫を飼っている場合、一気にトイレに猫砂をながしてしまいがちです。

しかし、トイレがつまらないようにするために、1回につき1個の排泄物を流すようにして下さい。

紙製の猫砂であれば、全て流すことができるわけではありません。説明書きをよく読んで使用しましょう。

12.経年劣化が引き起こすトイレつまり

トイレや排水管は一年中使用するもので、丈夫な素材でできているものの排水管に尿石がつくなどのダメージも多い場所です。

マンションなどでは排水管がつまってしまわないように、定期的にマンションの管理組合で決めた業者が、各家庭の排水管を掃除しているケースもあります。